びぜんや「今日は中央競馬の方で、僕のお気に入りが10頭も出ていてねぇ」
くろ「そりゃ大賑わいだな」
びぜんや「ま、今日は勤めがあったから、ヨメさんに単複100円ずつ買っといてもらって、あとは会社で結果をチェックしてたんだけどね」
くろ「仕事しろじゃ」
びぜんや「で、京都の新馬戦でPOG指名馬のクラシックリディアが勝って好配をゲット」
さくら「やりましたね!」
びぜんや「新潟の未勝利でヨカグラが2着に入り、京都ではクロカミノオトメが6番人気で3着に突っ込んだ」
さくら「ほうほう」
びぜんや「さらに京都の特別戦でモズハツコイに2着に入り、東京の準メインではモーニンが完勝」
くろ「オトメにハツコイだ? 四十五さなるオッサンが清純路線てか。け」
びぜんや「黙らっしゃい。そんなわけで170円とはいえプラス収支になったんだけどね」
さくら「……けど?」
びぜんや「調子に乗って、富士Sのアルバタックスの単複100円ずつを買い足してしまった……。なんだろうねぇ、たった30円なんだけどこの敗北感」
さくら「都合30円のマイナスですか。プラスからマイナスになると、やっぱりがっかり来ますよね」
びぜんや「負けた、って言ったって30円なんだけどね。でも、30円でこれだけのやっちまった感を味わえる趣味もなかなかないよねぇ」
くろ「少し調子がいいとおだって、やんねくてもいーことやっちまうのは、お前の昔っからの悪いクセだじゃ。はい反省反省」
びぜんや「黙らっしゃい。ま、調子に乗ってやらなくてもいいことやっちゃうのも、僕のチャームポイントではあるよね」
くろ「だから四十五さなるオッサンが、なぁにがチャームポイントだってよ。少しは反省しれじゃ」
さくら「……有馬記念でオースミハルカの単複に諭吉突っ込んだ人にそんなこと言っても無駄だと思いますけど……(ぼそり)」
びぜんや「さて、日曜の盛岡メイン・不来方賞を予想しようか」
さくら「不来方賞は盛岡ダート2000mで行われる、3歳限定戦です」
くろ「これが芝ならレジェンドロックで決まり、っつうところだけんと……」
びぜんや「ここは◎
アクティブボスで。中央では未勝利脱出まであと一歩に迫っていた馬で、転入初戦の前走を快勝。その勢いに賭けよう」
くろ「距離延長、相手強化がどう出っかな。やってみねっきゃ分かんねーな」
さくら「言い換えれば底を見せていない、未知の魅力ですね」
びぜんや「○は
ヴァイキングだ」
さくら「重賞戦線では勝ちきれませんが、堅実に上位争いを繰り広げていますね」
くろ「血統的に距離延長がどうだか。ひまわり賞(オークス)では2着とはいえ1.3秒も離されてる」
びぜんや「▲は
カスミチャンかな。くろにはまた清純路線とか言われそうだけど。ま、事実、某往年の少女マンガのヒロインを思い出してしまう馬名だけど」
くろ「こいつも血統的に距離がどうかだな。未勝利脱出まであと一歩だった、っつー出自はアクティブボスさ似てっけんとな」
さくら「あとはどうしますか?」
びぜんや「△はダートでも怖い
レジェンドロック。転入初戦の
ピアノコンチェルトが×。初ダートで変わり身を見せないかな」
さくら「それでは結論です」
◎11 アクティブボス
○9 ヴァイキング
▲5 カスミチャン
△10 レジェンドロック
×2 ピアノコンチェルト
さくら「買い目はどうしますか?」
びぜんや「◎から馬複流し4点でオーソドックスに買うよ」
くろ「配当が390円で、『“ピアノコンチェルト”を入れなっきゃプラスだったのに〜』、ってびぜんやが泣く、っつー買い目があったら俺はそれさ賭けるな」