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当ブログの予想と的中の定義は次のようにします。 シルシ 上位から◎○▲△××の6つ。シルシを打つ馬の頭数は、出走馬の半数を上回らないものとします。 的中 本命的中=◎の単勝を買ったと想定して的中を判定します。 馬連的中=◎○▲△の馬連4頭ボックスを買ったと想定して的中を判定します。 三連単的中=◎→○→▲△××の三連単軸二頭マルチを買ったと想定して的中を判定します。 想定回収率=それぞれの買い目を100円ずつ購入したと想定して、回収率を算定します。

カゼノコウテイ〜萌馬名鑑/18

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    〜疾きこと風の如く〜

    名は体を表す、と言いますが。
    旧約聖書に出る士師のように力強く勝利するメイショウサムソン、
    強い走りでファンを酔わせるウオッカ、
    稀代の末脚でライバルを一掃するスイープトウショウ、
    見るもの全てを圧倒する衝撃的な走りが印象的なディープインパクトなど、競走馬の世界にも、名前に似合った活躍をする馬が多くいます。
    今回取り上げるカゼノコウテイはまだ準オープン在籍の身ですが、やがて名前のように、疾風のごとき末脚で重賞戦線を賑わせそうな期待の新星です。


    カゼノコウテイのデビューは遅く、ダービーも終わった3歳の6月、福島でのこと。
    ひっそりとデビューしたコウテイは、名前とは裏腹に馬群の後ろを追走するのがやっとで、勝ち馬から4秒も離された14着でデビュー戦を終えます。
    2走目、新潟の直線競馬では最速の上がりをマークし素質の片鱗を見せたものの4着。その後中山で14着、福島で6着と敗退を続け、未勝利戦のシーズンは終了。
    走る場を失ったコウテイは中央競馬を去り、兵庫へと転進するのでした。
    と、ここまでならデビューしては星屑のように消え去っていく、数多の名もなき馬達と同じ物語。少し変わった馬名がもしかすると少しの間、誰かのアタマの片隅に残ったかもしれませんが、それもやがて時とともに消え去ったことでしょう。
    しかし。
    コウテイは園田でその才能をようやく開花させます。
    園田で2着を続けた後、年の瀬も押し迫った12月30日に悲願の初勝利を挙げると、中1週で2勝目をマーク。
    再び中央へと舞い戻ることになったのです。

    復帰初戦の中山で11番人気の低評価を覆し、最速の上がりをマークして3着に入ると、3戦目、新潟の一般戦で2着に入りクラス脱出のめどをつけます。
    そして才能が一気に開花したのはこの夏の新潟。
    7月の条件戦でレースの上がりを0.7秒上回る末脚を繰り出して他馬を突き放し、500万条件を卒業。
    そして圧巻だったのが昇級戦となったマイル戦、月岡温泉特別。
    スローの上がり勝負となったこのレース、逃げ馬が最内で完全に勝ちパターンに持ち込んだところを、カゼノコウテイは最後方、大外から一完歩ごとに追い詰め、ゴール前ではクビ差に迫っていました。
    このレースでマークしたのは、なんと上がり3ハロン32.4秒という猛時計。
    これは重賞でも見られない数字で、同舞台の関屋記念で今年、カンパニーがマークした上がりが33.3秒、近年の末脚自慢を引き合いに出せば、あのデュランダルが叩き出した最速が05年スプリンターズSでの32.7秒、スイープトウショウが今年のマイラーズCで同じく32.7秒、究極の上がり勝負と言われた05年秋の天皇賞でハットトリックが記録したのが32.6秒……と数字を並べれば、その末脚の凄さが分かっていただけるかと思います。
    スローペースも、先行有利の馬場も関係なし。音もなく先行馬を追い詰め、たてがみを掻き乱しながら瞬く暇さえ与えずに抜き去ってしまう、その姿はまさに「風の皇帝」の名にふさわしいものでした。

    その後も彼は快進撃を続けます。
    新潟最終週のNST賞では33.2秒をマークして後続を2馬身引き離し快勝。
    東京に舞台を移したオクトーバーSでは初の距離となる2400mも直線の坂も克服し、勝ち馬とハナ+クビ差の3着に入って、オープン入りに目処を立てました。
    1年前、失意とともに兵庫行きの馬運車に乗ったのと同じ馬とは思えない成長ぶりを見せるカゼノコウテイ。
    追い風に乗った彼の進撃は、まだまだ続きそうです。

    カゼノコウテイ
    鹿毛 牡4歳
    父:テイエムオペラオー
    母:シンウインド
    母の父:ウエスタンウインド
    主戦場:古馬中距離戦線
    主な勝ち鞍:07年NST賞(1000万条件)  
    びぜんやの個人的な狙いどころ:追い込み馬だけに直線が長いコースが狙いどころ。現状のベストは新潟2000mのようですが、父がオペラオーという血統、スローペースでじっくり脚を溜めて末脚を爆発させるレーススタイルから考えると距離が伸びてこそ持ち味が生きるのかもしれません。個人的には京都2400mあたりも面白いかな、と。

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