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当ブログの予想と的中の定義は次のようにします。 シルシ 上位から◎○▲△××の6つ。シルシを打つ馬の頭数は、出走馬の半数を上回らないものとします。 的中 本命的中=◎の単勝を買ったと想定して的中を判定します。 馬連的中=◎○▲△の馬連4頭ボックスを買ったと想定して的中を判定します。 三連単的中=◎→○→▲△××の三連単軸二頭マルチを買ったと想定して的中を判定します。 想定回収率=それぞれの買い目を100円ずつ購入したと想定して、回収率を算定します。

メイショウバトラー〜萌馬名鑑/13

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    〜闘気溌剌! ヴェテラン・ヴァルキリー〜

    今では競馬場に行くと、少なくともメインレースでは必ずパドックチェックをするようにしている私ですが、行き初めの頃は、「パドックなんか競馬を知り尽くしたオッサンたちの行くところで、シロートの自分が行っても分かるわけないよ」と決めつけ、パドックに足を伸ばすことはありませんでした。
    そんな私が初めてパドックに行ったのは04年阪神牝馬Sの時。
    目的はマイ最萌ホース・オースミハルカを間近で見ることと、もうひとつ。
    メイショウバトラーの状態をチェックすることにありました。
    小倉大賞典を制したものの、北九州記念3着の後は、小倉記念2着、府中牝馬S2着、中日新聞杯2着と、逃げては何かに差され惜しい2着が続いていたバトラーは、中日新聞杯からなんと連闘でこの阪神牝馬Sに乗り込んでいたのです。
    なんとしても年内に重賞2勝目を! という陣営の意欲は分かりますが、夏から使い詰めの牝馬の連闘というのは不安材料に思われ、とにかくその状態を直に確かめなくては馬券を買えないぞ、と思ってパドックに赴いたのです。
    そしてパドックで私が見たものは。

    迫力ある502キロの馬体を誇示するように、パドックの外目を堂々と周回するバトラーの姿。
    一瞬、バトラーと目が合った私は、子供の頃、実家の近所の牛舎で牛を見た時に感じたのと同じ、自分より大きな生き物に対する本能的な恐怖、あるいは夜道でばったり和田アキ子と遭遇してしまったような畏怖感すら覚えるほど、野性味たっぷりのオーラを彼女から感じたのでした。
    その直感は正しく、そのレースでもバトラーは好走。
    しかし、ヘヴンリーロマンスの切れ味の前に屈し、この年4度目の2着でシーズンを終えたのでした。

    とはいえこの連闘では差しの競馬という新境地も見せ、重賞2勝目も目の前と思われたバトラーでしたが。
    阪神牝馬Sの次に重賞に彼女が姿を現すのはなんと1年半の後、06年夏のプロキオンSまで待たなくてはいけなかったのです。
    競走馬にとって不治の病とも言われる屈腱炎に罹ったバトラーは05年のシーズンを棒に振り、一時は引退も囁かれながら、ダートに矛先を替えようやく戦線に復帰。
    そして、そこで2年前の鬱憤を晴らすような連勝劇を展開するのです。
    プロキオンSを7番人気の低評価を裏切って圧勝すると、初の地方遠征となった佐賀・サマーチャンピオンも快勝。返す刀でシリウスSもモノにし、勇躍ダートの祭典・JBCマイルへと駒を進めることになったのです。
    メイショウホムラ×メイショウハゴロモという、メイショウ軍団ゆかりのダートの血と、引退させてもおかしくない実績、年齢ながら復活を信じてケアを続けたスタッフの熱意とが結実しての、一時のシルバーコレクターぶりが嘘のような復活劇。
    屈腱炎から復活するというだけでもすごいことなのに、以前より強さを増しているのですから、その底力、不屈の闘志には頭が下がる思いです。
    G?ではここまで3戦して掲示板に乗ったことはありませんが、今なら、ダートでなら違う結果になるはず。
    アドマイヤグルーヴ、スティルインラブ、ヘヴンリーロマンスら同世代のG?ホースがターフを去った後、自らもまたターフを去りながら、新天地・ダートでG?ホースの仲間入りをしようとしています。
    年齢を重ね、苦難を越えて開花の時を迎えた不屈の熟女。
    「戦士」というその名にふさわしい、闘気満々のレースを、末永く見せて欲しいものです。

    メイショウバトラー
    鹿毛 牝6歳
    父:メイショウホムラ
    母:メイショウハゴロモ
    母の父:ダイナガリバー
    主戦場:ダート中距離路線
    主な勝ち鞍:04年小倉大賞典(G?)、06年プロキオンS(G?)、サマーチャンピオン(交流G?)、シリウスS(G?)  
    びぜんやの個人的な狙いどころ:ベストはダートの1400〜1600mでしょうか。芝での重賞実績がある馬だけに、京都ダ1400m、東京ダ1600mみたいに、スタート地点が芝のコースでは持ち味の先行力がさらに生きそうです。


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