日本ダービー予想 byびぜんや
昨年の新潟2歳Sでは破格の末脚を見せ、最後方からのごぼう抜きで4馬身差の圧勝。前走・NHKマイルCではメジャーエンブレムの逃げきりこそ許したものの、最速33.8秒の上がりを発揮して伸び、2着を確保しました。やはりこの馬、左回りの直線が長いコースが合っているようです。
「本質はマイラー」の声もありますが、血統的には父母ともに中距離で活躍した馬ですし、タフなレースになったホープフルSを最後まで伸びているところを見ても、距離再延長には対応できるはず。
NHKマイルCからは中2週になりますが、前走は直線だけの競馬でダメージは少ないと思われますし、そもそも皐月賞→NHKマイルC→日本ダービーはアサクラキングスらが穴を開けてきた「高配ローテ」。マイナスに捉える必要はありません。
皐月賞では早めに動いて内を衝き、結果的に外差しの流れと逆を行ってしまったための敗戦で度外視可能。NHKマイルCでは怪物牝馬・メジャーエンブレムを追い詰めているのですから、能力は皐月賞上位馬と比べても遜色ありません。
中山の借りをまとめて府中で返す、そんな激走を期待します。
○はディーマジェスティ。
皐月賞では豪快な末脚を見せて快勝。確かに前崩れのタフな展開に恵まれたのは間違いありませんが、強風を衝いて1分57秒9の皐月賞レコード、マカヒキと1馬身1/4差、サトノダイヤモンドとはさらに1馬身1/4差という着差は、ラッキーやフロックだけで出せるものではありません。
切れる脚を使うというよりは長く渋太い脚を使うタイプで、東京へのコース替わりはプラス。事実、府中では共同通信杯を完勝するなど2戦2勝の実績を残しています。折り合いに不安のあるタイプでもなく、距離延長も問題ないでしょう。
目下3連勝の勢いに乗る若駒が、世代の頂点へと駆け上がります。
▲はリオンディーズ。
父はダービー馬・キングカメハメハで、母はオークス馬・シーザリオ。母父がスペシャルウィークで半兄がダービー2着、ジャパンC圧勝のエピファネイア。まさに東京芝2400mを勝つために生まれてきた良血です。
前走・皐月賞は折り合いを欠き、早め先頭から押し切りを図ったものの、力尽きて4位入線、5位降着。屈辱にまみれる結果になってしまいましたが、これだけ厳しい競馬をして勝ち馬から0.5秒差にまとめているのですから、底力はさすがのものがあります。
前走は前残りの馬場を意識して出して行って折り合いを欠いたもの。強風によりM.デムーロ騎手のペース感覚が狂ったのも誤算でした。
もちろん今回は、この辺を修正して臨んでくるはず。折り合い面の懸念は拭いきれませんが、ひとたび嵌まったときの破壊力は朝日杯FSで証明済み。
チャンピオンディスタンスに相応しい才能が、いよいよ目を覚まします。
△はサトノダイヤモンド。
2億4千万円の高馬がそのまま無傷で皐月賞を勝つなんて、つまらない。
そんな理由で皐月賞ではバッサリ切りましたが、不利を受けながら3着に突入してくれて、マカヒキをワイドの軸にしていた私を悶絶させてくれました。
前走はゴール前の不利もありましたし、きさらぎ賞以来の休み明け、初めての関東遠征とマイナス要素が多く、その中で3着を確保したのは地力の証と見ていいでしょう。
今回は叩き2走目、関東遠征も2回目ということで前進は必至。きさらぎ賞で見せた伸びやかな末脚はいかにも東京に合いそうで、ダービーに照準を定めた成長曲線が、ここで結実する機会は高いと見ます。
フサイチホウオーのように、皐月賞の敗戦をきっかけに鍍金がはがれることになるのか、ロジユニヴァースのように、皐月賞の敗戦をきっかけに今度こそ頂点を極めるのか。
良血の真価が問われるダービーです。
×はマカヒキ。
新馬戦を快勝し、若駒Sを制し、弥生賞でライヴァルを撃破。
父・ディープインパクトと同じ足跡を辿り、皐月賞に挑戦しましたが、伏兵・ディーマジェスティの豪脚に屈し、2着に敗れました。
とはいえ、最速33.9秒の上がりはマークしていましたから、力は出した格好。ようするに中山向きの器用さに欠けたのが敗因でした。
今回は不器用さをコース形態で補える東京にコースが替わります。全姉が短距離馬ということで距離延長は一抹の不安が残りますが、ウオッカとディープスカイが安田記念で激闘を演じたことがある通り、マイラー嗜好の馬でも切れ味があればなんとかなってしまうのがダービー。ヨーイドンのレースになれば、4戦すべてで最速上がりを記録している世代屈指の末脚で、ライヴァルを一網打尽にするでしょう。
×はヴァンキッシュラン。
2月に今回と同じ東京芝2400mで行われた条件戦では、直線で外側に斜行し、1位入線ながら進路妨害を取られ、2着に降着するという憂き目を見ました。これは言い換えれば、自身もロスのある競馬をしながら勝ち負けを演じたということで、コース適性、距離適性がある証拠。
つづく同距離のアザレア賞は当然のように勝ち上がり、続く前走・青葉賞では好タイムをマークして快勝。ライヴァルにはない距離経験を武器に、ダービー候補の一角に上り詰めてきました。
マイネルハニーが逃げ、リオンディーズらが追う展開なら、最後の直線でこの馬の末脚に出番がありそう。今年に入って4戦連続1位入線という成長株が、一気に頂点まで駆け上がります。
◎7 ロードクエスト
○1 ディーマジェスティ
▲12 リオンディーズ
△8 サトノダイヤモンド
×3 マカヒキ
×14 ヴァンキッシュラン
買い目は◎の単勝と、◎からの馬連流し。ヒモには競馬センスは母譲り・エアスピネルを加えた6点。
岩手競馬予想はお休みします。
■ おまけ ■ 九州ダービー栄城賞予想
◎2 ドンプリムローズ/ル・プランタン賞を快勝。前進見込める叩き2走目。
○1 コスモカット/前走で距離延長をあっさり克服。当地無敗の成績魅力。
▲10 オダツ/前が速くなれば出番。
△8 スイシン/前走圧勝。急カーヴ描く成長曲線に注目。
「本質はマイラー」の声もありますが、血統的には父母ともに中距離で活躍した馬ですし、タフなレースになったホープフルSを最後まで伸びているところを見ても、距離再延長には対応できるはず。
NHKマイルCからは中2週になりますが、前走は直線だけの競馬でダメージは少ないと思われますし、そもそも皐月賞→NHKマイルC→日本ダービーはアサクラキングスらが穴を開けてきた「高配ローテ」。マイナスに捉える必要はありません。
皐月賞では早めに動いて内を衝き、結果的に外差しの流れと逆を行ってしまったための敗戦で度外視可能。NHKマイルCでは怪物牝馬・メジャーエンブレムを追い詰めているのですから、能力は皐月賞上位馬と比べても遜色ありません。
中山の借りをまとめて府中で返す、そんな激走を期待します。
○はディーマジェスティ。
皐月賞では豪快な末脚を見せて快勝。確かに前崩れのタフな展開に恵まれたのは間違いありませんが、強風を衝いて1分57秒9の皐月賞レコード、マカヒキと1馬身1/4差、サトノダイヤモンドとはさらに1馬身1/4差という着差は、ラッキーやフロックだけで出せるものではありません。
切れる脚を使うというよりは長く渋太い脚を使うタイプで、東京へのコース替わりはプラス。事実、府中では共同通信杯を完勝するなど2戦2勝の実績を残しています。折り合いに不安のあるタイプでもなく、距離延長も問題ないでしょう。
目下3連勝の勢いに乗る若駒が、世代の頂点へと駆け上がります。
▲はリオンディーズ。
父はダービー馬・キングカメハメハで、母はオークス馬・シーザリオ。母父がスペシャルウィークで半兄がダービー2着、ジャパンC圧勝のエピファネイア。まさに東京芝2400mを勝つために生まれてきた良血です。
前走・皐月賞は折り合いを欠き、早め先頭から押し切りを図ったものの、力尽きて4位入線、5位降着。屈辱にまみれる結果になってしまいましたが、これだけ厳しい競馬をして勝ち馬から0.5秒差にまとめているのですから、底力はさすがのものがあります。
前走は前残りの馬場を意識して出して行って折り合いを欠いたもの。強風によりM.デムーロ騎手のペース感覚が狂ったのも誤算でした。
もちろん今回は、この辺を修正して臨んでくるはず。折り合い面の懸念は拭いきれませんが、ひとたび嵌まったときの破壊力は朝日杯FSで証明済み。
チャンピオンディスタンスに相応しい才能が、いよいよ目を覚まします。
△はサトノダイヤモンド。
2億4千万円の高馬がそのまま無傷で皐月賞を勝つなんて、つまらない。
そんな理由で皐月賞ではバッサリ切りましたが、不利を受けながら3着に突入してくれて、マカヒキをワイドの軸にしていた私を悶絶させてくれました。
前走はゴール前の不利もありましたし、きさらぎ賞以来の休み明け、初めての関東遠征とマイナス要素が多く、その中で3着を確保したのは地力の証と見ていいでしょう。
今回は叩き2走目、関東遠征も2回目ということで前進は必至。きさらぎ賞で見せた伸びやかな末脚はいかにも東京に合いそうで、ダービーに照準を定めた成長曲線が、ここで結実する機会は高いと見ます。
フサイチホウオーのように、皐月賞の敗戦をきっかけに鍍金がはがれることになるのか、ロジユニヴァースのように、皐月賞の敗戦をきっかけに今度こそ頂点を極めるのか。
良血の真価が問われるダービーです。
×はマカヒキ。
新馬戦を快勝し、若駒Sを制し、弥生賞でライヴァルを撃破。
父・ディープインパクトと同じ足跡を辿り、皐月賞に挑戦しましたが、伏兵・ディーマジェスティの豪脚に屈し、2着に敗れました。
とはいえ、最速33.9秒の上がりはマークしていましたから、力は出した格好。ようするに中山向きの器用さに欠けたのが敗因でした。
今回は不器用さをコース形態で補える東京にコースが替わります。全姉が短距離馬ということで距離延長は一抹の不安が残りますが、ウオッカとディープスカイが安田記念で激闘を演じたことがある通り、マイラー嗜好の馬でも切れ味があればなんとかなってしまうのがダービー。ヨーイドンのレースになれば、4戦すべてで最速上がりを記録している世代屈指の末脚で、ライヴァルを一網打尽にするでしょう。
×はヴァンキッシュラン。
2月に今回と同じ東京芝2400mで行われた条件戦では、直線で外側に斜行し、1位入線ながら進路妨害を取られ、2着に降着するという憂き目を見ました。これは言い換えれば、自身もロスのある競馬をしながら勝ち負けを演じたということで、コース適性、距離適性がある証拠。
つづく同距離のアザレア賞は当然のように勝ち上がり、続く前走・青葉賞では好タイムをマークして快勝。ライヴァルにはない距離経験を武器に、ダービー候補の一角に上り詰めてきました。
マイネルハニーが逃げ、リオンディーズらが追う展開なら、最後の直線でこの馬の末脚に出番がありそう。今年に入って4戦連続1位入線という成長株が、一気に頂点まで駆け上がります。
◎7 ロードクエスト
○1 ディーマジェスティ
▲12 リオンディーズ
△8 サトノダイヤモンド
×3 マカヒキ
×14 ヴァンキッシュラン
買い目は◎の単勝と、◎からの馬連流し。ヒモには競馬センスは母譲り・エアスピネルを加えた6点。
岩手競馬予想はお休みします。
■ おまけ ■ 九州ダービー栄城賞予想
◎2 ドンプリムローズ/ル・プランタン賞を快勝。前進見込める叩き2走目。
○1 コスモカット/前走で距離延長をあっさり克服。当地無敗の成績魅力。
▲10 オダツ/前が速くなれば出番。
△8 スイシン/前走圧勝。急カーヴ描く成長曲線に注目。
- 2016.05.29 Sunday
- 重賞予想 byびぜんや
- 09:20
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