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当ブログの予想と的中の定義は次のようにします。 シルシ 上位から◎○▲△××の6つ。シルシを打つ馬の頭数は、出走馬の半数を上回らないものとします。 的中 本命的中=◎の単勝を買ったと想定して的中を判定します。 馬連的中=◎○▲△の馬連4頭ボックスを買ったと想定して的中を判定します。 三連単的中=◎→○→▲△××の三連単軸二頭マルチを買ったと想定して的中を判定します。 想定回収率=それぞれの買い目を100円ずつ購入したと想定して、回収率を算定します。

フェイトフルウォー〜萌馬名鑑/21

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    〜大物感たっぷりのやんちゃ小僧〜


    久しぶりの萌馬名鑑は、期待の3歳牡馬・フェイトフルウォー君です。

    2010年の10月10日。
    私たちはその日、開幕週の府中競馬を観戦に、東京競馬場まで遠征していたんですが。
    第5レースのメイクデビュー東京、その本馬場入場が終わってまもなく、こんなアナウンスが場内に響きわたるではありませんか。
    「お知らせいたします。東京競馬第5レースの4番、フェイトフルウォー号は馬場入場後放馬したため、捕まり次第馬体検査を行います」
    おやと思って、レーシングプログラムから顔を上げると、スタンド前には呆然と立ち尽くす田中勝春騎手の姿があり、白いメンコのフェイト君はカラ馬状態で軽快に向正面へと駆けていきます。
    その後、スタンド前に戻ってきてもなかなか捕まらず、ホームストレッチを行ったり来たり。5分あまりは走り続けたでしょうか。ようやく捕まって、2コーナーの奥、芝1800mコースの発走地点に向かうフェイト君を見ながら、スタンドの観客は、
    「こりゃあ、競走除外だよねぇ」
    「デビューからこれじゃ先が思いやられるな」
    などと口々に言っていたんですが。
    なんとなんと、馬体検査を終えたフェイト君に、田中勝春騎手が騎乗するではありませんか。
    ふたたびスタンドが、
    「え? 走るの?」
    「無茶だろ……」
    「一口持ってる人、気の毒だな……」
    などとざわめき始めます。

    しかし、スタンドの観客が、真の衝撃にみたびどよめくのは、2分後のことでした。


    スタートを決めたフェイト君は放馬の疲労なんか全然ない、とばかりにハナに立ち、レースを引っ張ります。
    その後、外から来た馬に被されますが、前に競りかけることもなく、スローペースの2番手で折り合いよく追走。
    そして直線の坂で一気に内から逃げ馬を捕まえると、あとは突き放す一方。予想だにしなかった光景に、スタンドが大きなどよめきに包まれ、フェイト君が後続に2馬身半差をつける完勝でゴール板を通過した瞬間には、スタンドからは大きな拍手が沸き起こったのでした。

    もし放馬していなかったら、何馬身突き放していたのだろうと思わせるパフォーマンス。
    慌ててレープロを開くと、父・ステイゴールド、母父・メジロマックイーンはドリームジャーニーと同じ配合ですから、スタミナがあるのも納得です。
    「これは来年の菊花賞候補か?」
    スタンドには、そんなどよめきがいつまでも流れていたのでした。

    大物感たっぷりのデビューウインをマークしたフェイト君は、自己条件をスキップして、いきなり重賞・東スポ杯2歳Sに格上挑戦します。
    しかし、この日はパドックから気の悪さを見せ、スタートすれば口を割る始末。田中勝春騎手がなんとか宥めようと後方に下げざるを得なくなる、ロスの多い競馬となりました。
    直線で馬群の外に持ち出した時には、既に勝ち馬・サダムパテックは独走態勢。
    さらに2着・リフトザウイングスにも切れ負けしてしまいましたが、内で粘るマイネルラクリマを際どく捉えて、3着は確保。
    初の重賞挑戦で、能力の片鱗を示したのでした。

    3戦目はまたも格上挑戦のオープン特別。
    有馬記念当日に、中山芝2000mで行われた、ホープフルSでした。
    皐月賞と同じ舞台で行われる、クラシック戦線への登竜門的レース。
    しかしフェイト君はまたも後方からの競馬となり、4コーナーでは
    フェイト「おおおっ? ここ、東京と逆回り?」
    カツハル「今頃気づいた? ってーか、1角から3角までスムーズに来たのに、なんでここだけ外に膨らむんだよ!」
    という感じで、モタれ気味になって最後方の位置取りに。
    おまけにもう一発、人がこぼれんばかりのスタンドを見て、
    フェイト「勝春さん! 何あれ! 人がいっぱいいるよ!」
    思いっきり物見。
    カツハル「前、見ろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
    この時点でかなり絶望的な位置取りだったんですが。
    フェイト「よっしゃあ、エンジンかかって来たァァァッ!」
    カツハル「遅っ! エンジンかかるの、遅っ!」
    フェイト「だぁりゃあ、行くぜェェェェェェェェェェェェェェェェェェェッ!」
    カツハル「その脚だ、行っけーーーーーーーーーーーーーっ」
    フェイト「カフナもプレイもまとめていてもうたるわァァァァァァァァァァァァァァ!」
    とばかりに、最後は鋭い伸び脚を見せ、ライヴァルをごぼう抜き。首位争いの2頭には遠く及ばなかったものの、際どく複勝圏内に突っ込みました。
     
    クビ、ハナ差の3着争いを制したのですから、能力が非凡なのは確かなんですが……
    もう少しスムーズだったら、もう少し前目でレースが出来てたら、もう少しマジメに走ってくれたら……!
    と思わされたのも事実なんですよね〜

    「重大な戦い」と名付けられたにもかかわらず、デビュー戦、重賞、そして皐月舞台の出世レースと、戦いの重大さが分かってないような気ままぶりを見せるやんちゃな男の子。
    しかし、新馬戦のパドックで寝ころんだダイワメジャーとか、皐月賞の最終追い切りで放馬し坂路で暴走したヴィクトリーとかの例もありますから、このフェイト君、実はとんでもない大物だったりするのかもしれません。


    フェイトフルウォー
    黒鹿毛 牡3歳
    父:ステイゴールド
    母:フェートデュヴァン
    母の父:メジロマックイーン
    主戦場:牡馬クラシック戦線
    主な勝ち鞍:10年東京新馬戦  
    びぜんやの個人的な狙いどころ:コーナリングが器用なタイプではないので、直線が長いところが合いそう。皐月賞というよりは東京12ハロン、京都15ハロンのイメージですね。


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